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娘のこと、家族のこと、読書記録など、日常のふとしたことを記録していきたいと思います。

『桶川ストーカー殺人事件-遺言』を読んで

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99年に起きた事件に関する渾身のルポルタージュ。著者は、FOCUSの記者だった清水潔氏です。

事件そのものについても私はよく知らなかったのですが、最近、氏が足利事件に関する本を出版されたようで、本書についても再度話題になっていたので読んでみました。

事件自体は「痛ましい」の一言です。『消された一家』を読んだ時にも思ったのですが、偶然犯人と知り合ってしまった被害者の女性、本当に、あと数分でもタイミングがずれていたらこんな事件に巻き込まれることもなかったのに・・・。

子を持つ親としてやり切れません。内容は書きませんが、著者によるあとがきも涙なくして読めませんでした。

そして、この警察の対応です。ネット上で、テレビ放送された上尾署の記者会見を見たのですが、このふざけた会見を見て怒りを覚えない人はいないでしょう。その会見に、警察の対応がすべて集約されています。



恐らく、今どきは、記者会見の仕方といった教育もされているでしょうから、こんな会見はもう見ることもないでしょうが、改善されたのが記者対応の仕方だけではないことを願うばかりです。

それにしても、報道の持つ怖さについても、改めて感じました。

著者も書いていますが、「週刊誌」につく形容詞は「二流」しかなく、「一流週刊誌」という言葉は存在しないとある通り、私自身、写真週刊誌に関する認識は、スキャンダルとエロ、グルメだけで、記事自体もフィクション8:事実2ぐらいだろうという程度しか持っていませんでした。

ところが、こういう誠実な取材をされていた方々がいたのですね。

『永遠のゼロ』にも、先の戦争の原因はマスコミにもある、という件がありましたが、新聞やテレビといった「一流」のマスコミが書かないことがある、ということを肝に銘じておく必要性を改めて感じた一冊でした。

(目次)
第1章 発生
第2章 遺言
第3章 特定
第4章 捜索
第5章 逮捕
第6章 成果
第7章 摩擦
第8章 終着
第9章 波紋
補章 遺品




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テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌

  1. 2014/01/31(金) 12:30:00|
  2. 読んだ本など
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

ラルさん、どうもです。
私もこの本は以前読みまして
ブログでも記事にいたしました。
犯人以上に上尾署の対応に
怒りを覚えましたね。
それにしても、「あとがき」は
泣けますよね・・・。
  1. 2014/02/01(土) 23:37:13 |
  2. URL |
  3. 海 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

海さん、ありがとうございます。海さんの記事も拝見しました。
本当に、読んでいて、ここまでいろいろな意味で心に刺さる本は久しぶりな気がします。
多くの人に読んでいただきたいですね。
  1. 2014/02/02(日) 20:32:33 |
  2. URL |
  3. 金子ラル #-
  4. [ 編集 ]

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