LARGE AS LIFE LOG

娘のこと、家族のこと、読書記録など、日常のふとしたことを記録していきたいと思います。

南方熊楠を読んで、おじいちゃんを想う

神坂次郎氏の「縛られた巨人-南方熊楠の生涯」を読んで、
4月に亡くなった祖父のことを思い出しました。

南方熊楠氏については、元々名前ぐらいしか知らなかったのですが、
成毛眞氏が、その著作で勧めていたので、読み始めてみたのです。

同氏の博覧強記ぶり、学者としての業績について、
改めて、ここで述べる必要はないと思いますが、
おそらく皆が惹かれるのは、その人間性なのでしょう。

この本からは、破天荒ながらも憎めない人柄と、
弟や息子、友人たちとの間で苦しみ悲しむ、
等身大の人間の姿が伝わってきました。

自分中心のくせに、サービス精神が旺盛で、
正義感にあふれているところ。
お酒を呑むと気が大きくなってしまうところ。
反面、お酒が入っていないときは気弱で、恥ずかしがり屋なところ。
背骨が一本まっすぐに通っているところ。

読み進めるにつれて、まるで祖父のことが書いてあるかのように感じました。



私は、初孫で、家が店をやっていて忙しかったので、
小さいころは、祖父母には本当に可愛がってもらいました。

当時は、結婚前の叔母、叔父も一緒に住んでいたので、
弟もいれて、8人の賑やかな家族だったのです。

中でも、お酒を呑むと一番賑やかになるのが、おじいちゃんでした。

機嫌のいいときは賑やかでいいのですが、
どちらかというと、お酒を呑んでしまうと、
「あの時は・・・」とか過去のことで、
しょっちゅうおばあちゃんや父親に怒鳴っていました。

(私のルーツは、実はこのあたりにあったりして。。。歴史の悪循環は断ち切ろう。)

2階で寝ていると、おじいちゃんの怒鳴り声が聞こえてきて、悲しかったのを覚えてます。

かと思えば、私が社会人になり、初めて実家を離れる時には、
あまり外出しなくなっていたのに、わざわざ新幹線の駅まで見送りに来てくれました。

昨年末入院して、父に呼ばれるぐらい意識も朦朧としていたのですが、
元旦に見舞いに行ったら、けろっと「まったく、昨日は死ぬかと思ったよ。」と言ってみたり。

病院の広間のような場所で、祖父が見つからずに探していたら、
むこうから「おーい!(ここだよ)」と、大きな声で呼んでくれたりして、
最期まで、愛すべき人でした。

病院のベッドでも、娘が作った空想のソフトクリームを、
「おーおー(おいしい)。」とパクパク食べてくれていました。

(思えば、ひ孫と遊ばせてあげられたのが、一番の孝行だったのかなと思います。)

熊楠氏ほどのスケールではありませんが、いろいろとエピソードには事欠かないので、
機会があれば、また書きたいと思います。

そんな風に、読んで優しい気持ちになれた本です。


・神坂次郎「縛られた巨人―南方熊楠の生涯」新潮文庫
縛られた巨人―南方熊楠の生涯 (新潮文庫)縛られた巨人―南方熊楠の生涯 (新潮文庫)
(1991/12)
神坂 次郎

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・成毛眞「実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ」角川oneテーマ21
実践! 多読術  本は「組み合わせ」で読みこなせ (角川oneテーマ21)実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ (角川oneテーマ21)
(2010/07/10)
成毛 眞

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  1. 2010/11/17(水) 23:57:40|
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